業務寸感

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【読書記録】小さい歴史を語り継ぐ

 

 

丹治初彦著「小さい歴史を語り継ぐ」(神戸新聞総合出版センター,2023)

 

同じ兵庫県弁護士会ながら丹治初彦先生とは接点はありませんでした。丹治先生は,「保釈-理論と実務」(法律文化社,2013)で知っていましたから,刑事弁護の世界の人だと思っていましたが,本書を読む限り,むしろ民事訴訟に注力していたように見受けられました。

 

さて,本書の特徴は,丹治先生の小噺にあります。先輩。友人。さまざまな立場にありながら正義を実現しようと闘っておられた周囲の人々の,社会には現れていない側面を見知った友人として語っておられるわけですが,そのメンバーは佐伯千仭先生(*立命生にはなじみ深い)のような偉人から,仙谷由人先生(テレビでは怖いイメージがあったが丹治先生の語りでイメージが変わった。)のような時の人まで。在野法曹の気骨を学ぶ良識ある書と言ってよいでしょう。